神はサイコロを振らない第1話

ほー。こう来たかっ!原作を読んでのイメージでは厚みのある人間ドラマになるのかな?って予想を持ってたのだけど、以外にも軽いトーンで始まって、なんかすいかテイストだったよね?正直ちょっと意外ではあったけど、これはこれでアリ、つーかむしろ小林聡美主演って時点でこれが正解なのかも。

航空機が10年のタイムスリップをしちゃうってのも考えてみたら、実写でリアル感を出すのって相当に難しいよね。そーゆうのって役者が熱演すればするほど、どっか空々しくなっちゃうし。あえて笑いのテイストを入れてファンタジーっぽく仕上げたのは上手いやり方だったのかも。これから戻ってきた乗客や乗組員と彼らを迎えた人々にはハードで重い現実が待ってるんだけど、ずっとこのトーンで重くなり過ぎず、でもちゃんと人間を描くって姿勢を貫いてくれたらかなりの名作になりそう。

あの原作をどう料理してくれるのか?かなりの期待を持ってたのですが、いい意味で予想を裏切られたつーか、こういう切り口もあったんだなあ。やられました。現時点ではほぼ脱帽です。黛だけじゃなく乗客たちどれぞれのドラマがこれからどう描かれるのか?けっこう出演者もエピソードも多いはずなので、ごちゃごちゃした印象を与えずに過不足なく描ききるのはかなりの力量を要するはず。これは脚本がかなりのウエイトを占めるよね。期待しております。