大奥

今日は1日だったので映画1000円の日。公開初日早々に行って来た。郊外のシネコンであれだけ沢山お客が入ってるの始めて見たかも。当然お客のほとんどは女性客で隣の馬鹿女が上映途中でケータイ鳴らしたり(アラーム?)ゴソゴソとカバンの中探ったり、前の席でギコギコやたら大きな音で椅子ならす馬鹿がいたり、マナー最低。死ねと呪いかけつつ観賞。
ストーリーはほぼ原作どおり、だから大きな驚きや失望は無いんだけど、その分意外性も無くて・・・。これじゃ映画にした意味がわからなくね?
この作品の映画化を聞いた時、水野をニノがやるつーんで、正直大丈夫なのか?と思ったアタシ。原作ファンのほとんどが思ったことだろうけど童顔過ぎてイメージ違うよなあ。と。着物なんて着たら七五三になっちゃわないのか心配だったしさ。でもさすがは二宮君巧いわ。べらんめい口調で江戸っ子な感じはハマってたし、何と言っても大奥に上がることが決まってお信と別れるシーンのあの切ない表情!あれだけでご飯3杯はお代わり出来そうだったよ。
原作の水野とはちょっと違うかもしれないけど、これはこれでアリなんじゃ?って思わされちゃったもの。きゅーんと来る感は原作以上かも。
イケメンがゾロゾロ居て衣装も美しくて、非常にきらびやかなのは思うほど観てても嬉しくなかった。失望もしないけど。きっと製作サイド的にはここが見どころて思って作ってるのだろうけど、そんな判り易いサービスポイントで素直に喜べるほど純粋じゃないしね。
あーでも原作はそのきらびやかな男達を鼻にも引っ掛けない将軍のカッコよさに惚れ惚れする話でもあるので、そーゆー将軍目線で見れたんだったら原作テイストが生かされてることになるのかな?
キャスティングも大きな不満は無く、ニノが不安だったのと同じくコウちゃんも2人のバランスが悪くないか心配だったのだけど、だって原作だと水野よりも吉宗は10歳以上年上の設定なのよ?そんなに違和感なかった。
んで脇キャストはみんな素晴らしかったよ。黒い佐々木蔵之介はイイよねえ!ヅラも似合うしもっと時代劇もやって欲しいな。和久井映見板谷由夏柴崎コウの3ショットはすんごい良かったし、サダヲ大好きだけど杉下?て観る前は思ったけどニノとのバランス考えたら正解。菊川怜の間部ぴったり!浅野和之が出てるの知らなかったので得した気分。 白羽ゆりちゃんの使い方勿体無くない?セリフもほとんどないしさー。宝塚退団後の初映画なのに・・・。
中村くんとまきまきはきゃわゆかった〜!
一番笑ったのは某時代劇ドラマのパロディ的なコウちゃんのあのシーン。
なんにせよ原作に思い入れのある場合の映画化ってそれだけで非常にハードル上がるものなので、あちゃー、観ない方が良かった。てことも多々あるものですが一応合格点でした。(随分とえらそーだな。アタシ)
でも原作読んだ時の感動に到底及ばないのはしょうがないことなのか。
どーしても男女逆転の設定やBL的描写に目が行き勝ちなので映像化は厳しいよね。頑張ったのは認めるけど、原作の深みがほとんど感じられなくて浅いエンタメ作品になってしまったのが残念。
来週は同じく原作に思い入れたっぷりの「BECK」を観に行って来ます。これも正直映画化には複雑な思いがあるんだけど、ご贔屓の若手俳優がゾロゾロ出てるので観ないわけにはいかない。って勝手に悩んどけ状態なのですが。