スローな武士にしてくれ
昨年NHKBSでオンエアされてギャラクシー賞を獲ったドラマ昨夜地上波で再放送されました。
録画したんですが、見始めたら面白くて、結局オンタイムで最後まで見てしまったわ。
内野さんカッコイイ~!内野さんの時代劇ってJINくらいしか観てないけど、こんなに本格的な殺陣が出来る人だったなんて知らなかった!
本作は“ハイテク×時代劇制作の舞台裏”ドラマ。ハイスピードカメラを使ったスーパースローモーションや、360度全方位ぶれずに撮影できるカメラを使った13人斬り、ワイヤーアクションで宙を舞う池田屋の階段落ちなど、最新技術で時代劇撮影に挑戦する大部屋俳優と高齢スタッフたちの奮闘を描く。
この先ちょっとネタバレあり!
内野さんの演じる大部屋俳優シゲちゃんの『2万回斬られた男』ってキャッチフレーズはラストサムライにも出演したあの有名な大部屋俳優福本清三のものだけど、このドラマも福本さんにインスパイヤされたであろう部分がいつくもあって、彼の唯一の主演作品「太秦ライムライト」とデジャブのようなシーンもあったり、(里見浩太朗と松方弘樹は同じポジション)
国重監督役の石橋蓮司とハイテク機器での撮影の為NHKから派遣された田所役のエモタスの二人が語り合う割烹の店の名前が「銀のこし」でその店の壁に貼られてるのが日本映画の父牧野省三の有名な言葉
「一スジ、二ヌケ、三ドウサ」だったのには興奮した~!
ラストの階段落ちのシーンで中村獅童の城ちゃんが叫ぶ「シゲちゃんカッコイイ~!」からのソファがひっくり返ってオールアップで名場面を流しながらのテーマ曲ってのは丸々蒲田行進曲カーテンコールの演出から持って来てるのだし、
蒲田で松坂慶子が演じたヒロインの役名が小夏、シゲちゃんの妻役を演じた水野美紀のアクション女優時代の名前が如月小雪てのもね。
とにかく時代劇好きには楽しいドラマでした。初回放送より30分短いカット版らしいので、フルバージョンで観たい~!
その勢いで「太秦ライムライト」を観返してしまいましたよ。
福本清三の身のこなしの凄さは一度だけ太秦映画村の中村座の舞台で生で観た時にすごいなーって感じたけど、そー言えばあの時は宍戸大全さんが舞台演出されてて出口に立ってらして、なんで握手して貰わなかったのが?後からメッチャ後悔したんだったなー。