都筑道夫さん

先月27日にお亡くなりになっていたそうです。

アタシは多分都筑道夫さんの書かれた小説で本になってるものはほとんど読んでいるはず。
代表作「なめくじ長屋のシリーズ」の挿絵を書いていたのが作家になる前イラストレーター時代の橋本治だった頃からリアルタイムで読んで来た本当に大好きな作家でした。
まだマンガ家だった頃の山田詠美(当時のペンネームは山田双葉)が作品中のエッセイで大好きなものに都筑氏のキリオンスレイを上げていられたり、栗本薫が乱歩賞を取った時に都筑さんに似ていると言われて嬉しいとコメントをしていたりなんてことも記憶があります。
どちらもアタシとは年代が近いですからすごくそういう感覚わかります。

評論では「黄色い部屋はいかに改装されたか」という名著があり
現在日本の第一線で活躍する新本格と呼ばれる推理作家達に与えた影響の大きさは語り尽くせないものがあったんですよね。
作家の高橋克彦都筑道夫を「日本で一番小説の上手い先生」と呼んでいたけど、本当にどれを読んでも面白く、10代後半から20代にかけてのアタシの本読み人生ではどれだけお世話になったことか。
74歳。
本当に残念で素直に冥福を祈る気持ちになれるまではしばらくかかることと思います。