乱暴と待機(ネタバレしまくりの為厳重注意)

浅野忠信のシュールな駄目男と山田孝之の絵に描いたような下半身のことしか考えてない駄目男。しかしどっちもカコイイと思ってしまう自分て。そいでもって美波ちゃん演じる奈々瀬みたいな間違いなく同姓から反感を買いがちなタイプに妙に弱いアタシ。あずさの小池栄子もさすがの安定感でした。しかしこの映画は誰でもが楽しめるような作品ではないかもね。
基本SM(精神的な)の話だし。冒頭いきなり失禁シーンで、ああそーゆう話しか。と。山田君のファンなのかしら?客席の若い女性で「最後までちんぷんかんぷん」と言ってる人が居たもん。
奈々瀬の声の出し方とかちょーMチックで、アタシは基本SじゃなくてM寄りなはずなのに、それでも被虐心がそそられるつーか。かーなりヤバかったっす。
天井裏から出歯亀する浅野。(復讐の為と言い訳しつつ)それを知ってて知らないふりでわざと見え易い場所で山田との情事を見せ付けるって。
美波が自称めんどくさい女なんだけど、ホントめんどくさい!そいで、彼女は人に嫌われなくなくて、嫌だと言えないのでやらせてと言われたら誰にでもやらせちゃうつー。あんまりにもイタタタな役。
小池栄子は山田の年上妻で妊婦なのに経営してるスナックを辞められない。だって山田が無職のプーだから。
本谷有紀子の原作とはちょっとだけ設定が代わってるようだけど、そっちは観てないので原作本読んでみようかな。
二段ベットの上下で最後の夜に嘘と言いつつ浅野と美波が交わす会話にキュンと来ちゃったのは作者の術中に落ちてるよねー。