涙ナガレズ

東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン観て来ました。
なーんか隣の席のオヤジが痴漢ぽい?微妙に足で足に触れて来るので体ずらしたら途中で逃げてった。あー気分悪っ!他にいっぱい席空いてるのにわざわざ隣に座ってくる次点で怪しかったんですがアタシもいい加減いい年なのでまさかの油断が。若い頃は映画館で痴漢はつき物なのでそれなりに防衛すべく、女性の隣に座るとか、空いてる時は隣に荷物を置くとか気をつけてたけど、今更こんな目に会うとは・・・。ああヤダヤダ!
だからってわけじゃないですが、後ろの席のおばさん三人組が号泣してたけど、アタシは泣けなかったなあ。
や、泣ければ良い映画ってわけじゃないし、別にダメな映画じゃないんですが。小林薫とオダジョが親子ってのはかなりバランス良いんじゃない?原作のイメージにどんぴしゃだし。まあとにかくダメ男マニアとしてはスゴーク萌えどころ満載なダメ男によるダメ男映画(コレ褒め言葉ね)でした。
なにしろ脚本が松尾スズキだしね、原作者のリリー・フランキーをアタシは「存在そのものが反則な男」とかつて評しておりますが、松尾さんにも同じ言葉をささげたい。
しかし今回の脚本で松尾さんの上手さを思い知らされました。原作付き脚本てもしかして初めて?
これみよがしに泣かそうってのは下品になりがちなものじゃない?すごく上品なつくりになってるのが非常にアタシ的には高評価。過剰なトコが全くなくてギリギリまでそぎ落としてるんだけど、足りない感じはしないんだよなー。やっぱ松尾スズキって並大抵の人じゃありませんね。
オカンはねー、正直ちょっとキレイに造り過ぎてる気がしてアタシにはもうひとつだった。樹木希林さんは美人じゃないけど田舎の寂れた炭鉱町でずうっと暮らしてきた人にしては佇まいが垢抜けし過ぎてるような。
そりゃ彼女が田舎のおばちゃん丸出しで演じると『ボク』の「オカンはきれいな人だった」と言う(ある種の願望を込めた)回想が成立しなくなっちゃうから難しいんだけど・・・。
ドラマ版の倍賞さんみたいに素が美しい人が垢抜けない感じで演じる方がぴったりくると思うんだけどなあ・・・。

平山広行くん(マネージャー役)を見たのてウォーターズ以来?カッコよかったです。ヒゲにあう〜!ヒゲだと竹野内豊に似てるよね?