自分で作ったモノに値段を付ける難しさ

学生時代から手芸好きだったので、学園祭や子供の幼稚園のバザーなんかで手作りのものを売った経験はあるんだけど、まあそーゆーのって採算度外視のボランティアみたいなものじゃないですか。
でも自分が作ったモノをお金を出して買って下さる方がいて〜ってのは純粋に嬉しい。
この夏通っている着付け教室のイベントに手作りモノを出品し、予想以上にたくさんの方に買っていただいてとっても楽しかったのだけど、値段の付け方が全く分かってなかったアタシ。
今ちょうどやってる朝ドラでも主人公たちが元お嬢様なんで手作りのものを売るのに原価計算が全然出来てないって史実に基づいたエピソードがあるそうだけど、材料費だけと言っても小さいものだから一個分だけ仕入れるわけにもいかず、ネットで取り寄せるのにも送料かかるし、まとめて仕入れればずっと回転させていかないと、材料が残ったらその分は赤字ってこともまるで分かってなくて〜。
現時点ではプロとしてやっていく覚悟も技量もなく、あくまでも趣味の延長線上でのんびりやりたいって甘ちょろいこと考えてるわけなんですが。
そうは言ってもいくら安くてもお金を頂く以上最低限自分に課してることはあります。
ちゃんと一点づつ心を込めて、技術は拙くても丁寧に、ビーズ留めも一個づつ結び目を作ってバラバラっと取れちゃうようなことのないように。
デザインも完全にオリジナルで本を見たりして作ってるものじゃないから、そこはハンドメイドならでこその世界に一つだけのもので、同じようなモチーフでも大きさを変えるとか、ビーズの色を変えるとか、モチーフの位置を変えるとかしてすべて手作りの一点モノってのは譲れない拘り。
例えば古い紬の生地にあえてフランスのリボンやレースを組み合わせるとか、くるみボタンを使った帯留めやアクセサリーを作ってる人はミンネなど見てると沢山いるようだけど、自分にしか作れない自分だけのオリジナリティを大事にしたいな〜って。そんな思いでやってます、
今は遊んでる感覚の方がどうしても強いから、まだしばらくは私の趣味で遊びって事で良いんじゃないのかな。
アタシは趣味に生きる人なので、遊びだからこそ真剣だし、まず自分が楽しんで作れないとやってる意味がないのよね。