襦袢を家で洗う

yukodokidoki2012-03-16

アタシの住んでる市では市民が不用品を寄付してそれを売った利益で公共施設に太陽光発電施設を設置するって活動が行われてまして、こちらのリユースショップにアタシも不用品を寄付したり、買い物をしたりしているのだけど、年に何度かある着物フェアがなかなか良くって、以前にも娘の着付けの練習用に新品のウールの着物を500円で購入したことがありーの、今回はアンティークな赤とピンクの大胆な波模様の長襦袢を700円でゲット!
なんと珍しい広衿の襦袢ですよ!広衿の襦袢だなんて話に聞いたことはあるけど実物は初めて見たよ!まあアタシの場合半襟を幅広の三河芯に縫いつけて使っているので着る時は広衿と似た感じで好きなように衿幅も出せるのが気に入ってるんですが。
更にこの襦袢てば袖も裏付きの無双*1じゃなくて単衣仕立てになってる。
最近、いやアタシが一番着物を作ってた2〜30年前でも、襦袢てほとんどが身ごろは単衣で、袖のみが裏付きの無双袖になっているのが一般的なんですけど、単衣の着物に無双の襦袢はホントはちょっとおかしいんじゃないの?とは以前から思ってて。だって袂から見えるじゃん?でもアタシは袖も単衣になってる襦袢はモスしか持ってないので、うそつき襦袢の替え袖で単衣のを作るつもりだったのが、この襦袢の袖を外してそのまま使えばいいじゃん!
身頃は今趣味で盛り上がってるハコセコ作りの材料にしたり、それ以外にも袋物つくりに使えるよね。
しみや汚れもほとんど目立たず匂いも気になるほどではなかったけど、それでもやっぱり誰が着たかわからないものを直に肌に身に着けるのは抵抗あるもんで思い切って洗っちゃいました。お洒落着洗い洗剤で押し洗いしてお風呂場で陰干し。
赤の色が濃いので白地の部分に色移りしないか心配だったんだけど、最初に洗った時は赤黒い水が出て、その後のすすぎ水が3回目でもうすら赤い感じだったし。クリーニング代ケチって失敗したかな〜。とドキドキ。
でもダイジョブぽい。ほっ。半乾きで当て布しつつアイロン掛けたら出来上がり。

この襦袢を買った時にやはり今時珍しい総裏の袷の襦袢のコンデションのとても良いものもあって買おうかすっごく迷ったけど、見送り。その襦袢はモス(ウール)だったので多分ウールや木綿の着物の下に着るためのもので(紬もアリだと思う。つか紬にはモスの方がすべらなくて着易いよね?)着物が単で寒いのでモスで裏付きにしてほっこりなんだろーな。
冬場の普段着にはもってこいだと思ったけどアタシには身幅が足りなかったのでお直しするにも袷だとめんどくさいし。
襦袢くらいで袷のお直し練習することにしたらちょうど良かったのかもと思いつつ決心がつかず。

*1:無双とは「同じ物が2枚重なっている」という意味だそうですよ