『鈴木先生』今季のベストかも

面白い!と思ったら1話2話と古沢良太が脚本だったのね。
1話で中2と小4でのセックス&ナイフで猫が殺されちゃう話
2話で給食にまつわる2つのエピソード
って多分原作では別々であろう2つづつのエピソードをそれぞれ一夜分にぶっこんで纏めた手腕はさすが古沢良太
そいで1話がかなり重いテーマでガツンと視聴者にカウンターくらわせておいて、2話ではぐっと軽く給食の話って展開も良いし、この1話2話で3話のエピソードに繋がる山崎先生の屈折した思いと丁寧に描写して来たので、3話のやるせなさが際立つんだよね。
3話でのエピソードである人気投票の首謀者だった神田マリに「私は山崎先生にやさしくされて嬉しかったし、今付き合ってる山際先輩のことだって、どうして悪く言うの?」*1って言ってた川辺は原作の設定だと1話でメインだった岬君が中一の時に付き合ってた処女だったけど続かなかった子なんだね。
なるほどなあ。一見地味に見えるけど、姉は風俗で働いているって設定もあり、なんか納得。原作ではどうなってるか知らないけど、あえて地味めでベビーフェイスのルックスの子を配役したことがリアルに感じたわ〜。うんうん、」中学や高校でちょっと先行ってる女の子って案外こーゆータイプいるよね!
この子に限らずこのドラマは生徒役も先生役もみんなナイスキャスト!これと言ったビックネームな人は出てないけど、そこがイイ。
臼田あさ美ちゃんも実年齢よりちょっと歳上の30手前で処女のエキセントリックな*2役どころを上手く演じてるし、もちろん鈴木先生役の長谷川博己がイイのは言うまでもないんだけど、テレ東でこんなドラマのこんな役を初主演に選ぶってセンスが素敵。この役はその辺のイケメン俳優だったら演じるのに相当勇気いるよね。
中学生の教え子でヤバイ妄想するって設定は十分あり得るからこそとんでもなく変態チックで、それが違和感なく演じられて、かつゴールデンのお茶の間に流れることに耐えうる好感度をギリギリで残しとかなきゃならないわけで、それってめさめさ難易度高いことだと思うもの。さすがはテレビ東京。こんなちょっと他局じゃ企画が通らないよねきっと。
原作はネットでちょこっと立ち読みしただけなんだけど、もっと読んでみたいわー。

*1:神田マリの潔癖さや友達の川辺への特別な思い入れも思春期特有の感じが良く出てて、話の組み立てがうまい!

*2:変換すると=めんどくさい女ってことなんだけどキュートな彼女が演じることでウザさが薄れてTV向きにマイルドになってる感じ