ろくでなし啄木

観てきました。全然予備知識を入れてなかったので観始めてやっと「ああ三人芝居なんだ!」と思ったくらいで、藤原くんと勘太郎くんの仲良さげな空気が伝わって来て楽しかった。この2人に吹石一恵(初舞台)で三谷さんつったら新選組なわけで、もともと組の撮影中に焼肉屋で藤原くんがみたにんに「何か書いて」と頼んだのが始まりだったとか。「こんな場所でそんなこと言うなんてズルイ」と副長と堺さんには怒られたそうだけど。
あれからもう6年なんだよね〜。
藤原くんと勘太郎くんで飲みに行っちゃ、酔っ払って夜中にみたにんに電話するのを繰り返していたってエピソードがパンフの中の対談に出て来てて興味深い。
勘太郎くんはこうしてストリートプレイで観るとホントにお父さんソックリになって来たよね。声とか仕草とか。そいで、幼い頃から踊りで鍛えてるからかな。もんのすごい舞台における身体能力の高さを感じました。
3人3様で言うことが少しづつ違うって芥川龍之介の藪の中のようなパターンの話なんだけど、とてもスリリングな展開でグイグイと観客を引き込み話は進む。
若い3人の座組が非常に魅力的な舞台で、脚本としては正直ちょっと詰めが甘いんじゃないか?って気もしたけど、役者の力量で成立させてたような。
笑わせどころもあり、3人がそれぞれにチャーミングであっという間の約3時間。出来ればもう一度観たいんだけど、無理だよなあ。