肉親にも変わってると言われて・・・。

家の中でも外でもずっと「変わってる」と言われて今まで生きて来ました。世間には「変わってる」ってのが褒め言葉になる人も居るようですが、アタシにとって「変わってる」ってのは侮蔑の言葉と同じでした。他人に「変わってる」って言われるのはまだ我慢できる。でも肉親に言われるのは結構堪えます。だって「変わってる」ってのは何事も人と同じであることが重んじられて、アイデンティティーってモノが希薄なこの国では「貴方のことが理解出来ません。だから仲間じゃありません。」ってのと同じ意味でしょ?
母親にも未だにしょっちゅう「お前は本当に変わってるから〜」と諦め口調で言われます。今回の帰省中もキヨシローのこと「こんな気持ち悪い人が好きだなんて」ってはっきり言われたし。でも母親からはそれでも無償の愛情を感じることが出来るのが救いではあるんでそんなに腹立たしくはならないけど、その分「こんな不出来な娘で申し訳ない。」って気持ちに以前はどうしてもさせられがちだったのだけど、自分が親になって不出来でも出来が良くてもそれと愛情は別ものだってことを実感出来たので随分楽になりました。
しかし妹に対してはなんなんだろうな〜。どっかで張り合う気持ちがあるんですかね?ちょっとしたことに一々ムカツク自分。妹に悪気はないのは間違いない。でも妹と同じ価値観で生きることは出来ないのよアタシは。他人だったら妹はすごい善人だから付き合うもの辛くないだろうと思うけど、肉親ゆえの甘えや遠慮のなさがお互いを傷つける。多分間違いなく妹にとってアタシはかなりメンドクサイ付き合いづらい姉だと思います。離れて住んでたまにしか会わないんだから、たまに会った時くらいもうちょっと上手くお互い心安らかに過ごしたいんだけど、それが必ずしも毎回は上手く行かない。もう50近いってのに何やってるんだろう。って思うと尚へこむ。
今にして思うと夫は非常にスクエアな人だけど、だからこそちょっとばかし歪んだアタシの変わり者ぶりを面白がってて、多分アタシの変わってるとこを気に入ってたんで、「ああ、アタシでもいいんだ」ってのが救いだったんだけどなー。でも今の夫からはそーゆー余裕みたいのがあんまり感じられなくなってるようで。
その分新しい肉親の子供達は、んんん・・・多分娘はほぼ100%変わり者の母親を肯定してくれてます。息子は宇宙人なので良くわからないけど、全ては肯定されてないけどそれでも愛情はある。と感じられるから、アタシは子供を生んだことがすごい救いになってたんだよね。へっぽこな母でも母だってだけで無条件に愛されてるってのが昔は居心地悪く感じたこともあったけど、今はそれでいいんだってそう自然に思えるようになりました。