可愛い男

森繁と言えば自分にはまず何を置いても次郎長三国志の石松なのだけど、森繁が戦後の石松役の型を作ったと言っても過言じゃないと思うくらいのはまり役。森繁はこれで世に出た様なものだし。つい先日もNHK衛星劇場でシリーズ全作品放送やってたよね。去年日本映画チャンネルでやったのを録画保存してるのに夢中で観てしまいましたが。なんとも可愛くてカッコよくてチャーミングで、あの石松を今演れるとしたら阿部サダヲしかいないだろう。とかねてより思ってたんだけど、森繁の魅力を一言で述べるとしたらやはり「可愛い男」しかないだろうな。最後の作品は犬堂一心監督の「死に花」になるのかな。「死に花」はかなり好きな作品だからこれがラストでヨカッタって思いと寂しさが半分半分になってる。
ドラマでは有吉佐和子原作の「悪女について」での主人公のパトロン役(成り上がりの成金)が印象に残ってる。あれもう一度観たいなあ。