30数年ぶりに「斬り抜ける」観てます

斬り抜ける VOL.1 [DVD]

斬り抜ける VOL.1 [DVD]

以前ここで書いたことあるけどアタシが中学生の頃すごい好きで観てた「斬り抜ける」って時代劇がありました。
その数年前に始めて大河ドラマにハマって毎週観てたのが「国盗り物語」だったのね。主演の信長役@高橋英樹も悪くはなかったんだけど、何と言っても明智光秀近藤正臣木下藤吉郎火野正平がめさめさ良かったの。そいでその近藤正臣火野正平が再び共演したのがこの「斬り抜ける」なのですよ。
wikiにもあらすじは載ってるけど、アタシの思い入れを込めてストーリーを紹介すると
主人公楢井俊平はとある藩の武士で剣の腕が立つって設定。
俊平は主君の命を受けて心ならずも親友を上意討ちにするんだけど、実は上意討ちの理由ってのが主君がとんでもないバカ殿で妻を差し出せってのを断ったからだってことがわかって、主人公はバカ殿のところに連れて行かれようとする親友の妻とその子を連れて逃げることになるのね。
バカ殿は当然烈火のごとく怒って2人(+子供)に追手がかけられるのだけど、2人が不義の果てに親友を殺したって全く事実無根の濡れ衣をかけちゃうんだわ。
主君の横暴を江戸の幕府に訴えて正義を通そうとする主人公と親友の妻の江戸への逃避行。敵同士なんだけど、もともと2人は幼馴染で好意を持ち合っていた過去もあったりして次第に惹かれあっていく。けれども不義者の汚名を着せられているからこそそれが枷ととなって踏み越える事は出来ないと耐え忍ぶわけで。いやー耐え忍ぶ男の色気に若干13歳にして目覚めてしまったんですよ。
今にして思うとこれはどんだけ萌えさすねん?って設定だと思う。ストイックだからこそこぼれるエロスってのはこのころからずっと大好物なのよね。剥き出しで過剰なエロより断然興奮するし。
火野正平は俊平の腕を見込んで旅を共にするよろずや弥吉ってすごいチャーミングな役。小悪党っぽいんだけど愛嬌たっぷりで憎めない軽妙さが合って。この後同じスタッフで作られた必殺シリーズの絵草紙屋の正八の原型的キャラクターだと思う。
藤吉郎、弥吉、正八でアタシの火野正平スキーは決定的になったのでした。
このドラマ実は放送当時非常に低視聴率で途中で打ち切りになってしまってるのね。そのせいかどうなのか再放送もほとんどされてなくて(多分アタシの住んでた地区では一度も再放送はなかったはず)、でもアタシのようにこのドラマにすごく熱い思いを抱いてた視聴者は確かに居て幻の時代劇になっていたのが数年前にDVDが発売され。去年は時代劇チャンネルでのオンエアがあったのでした。
そいで今年の3月からサンテレビで地上波再放送となったのを30数年ぶりに見てるんですけど、あんまり思い入れが熱くて久々に観ると、がっくり来ないかって不安もあったのだけど、大丈夫でした。つか、放送当時は和泉雅子演じるヒロインがオバサンに見えて「どこが良いのかしら?」って気持ちもあったんだけど、今観るとそんなに悪くないし。追手側のキャストが佐藤慶岸田森なのもすごい。
で今観てもやっぱり火野正平ってタイプだわー。火野正平が好きだった中高生の頃大変なプレイボーイだとの浮名を流しまくっていたので若い女子の口から好きとは言いにくかったんだよね。別に付き合うわけでもなんでもなく俳優としてドラマや映画で観るだけなんだから関係ないんだけど。でもうら若き乙女としては必要以上に意識しちゃったんですよ。
それとねファンの人に怒られるかもしれないけど、火野正平とピーズのはるくんてアタシの中では同系列のタイプなんだよね。くしゃっと笑った顔観てるとすんごいかぶさる。母性本能をくすぐるタイプって安易な言葉では片付けたくないんだけどさー。
今まで意識してなかったけど今回の再放送観て気付いてしまいました。そっかー。結局この手のルックスが子供の頃からアタシの好みのど真ん中なんだよな。ってことを再認識。