14歳

ムスメの誕生日。ケーキは作ろうか?とも思ったんだけど、気持ちが盛り上がらず&ムスメも買ったのの方が良い様なので、そいでもって丸い大きなケーキにろうそく立てて切り分けるよりもいろんな種類のが食べたいじゃん?ムスコはモンブラン、ムスメは抹茶かチョコ、アタシはカシス系の酸味のあるのが食べたい気分だったのでバラバラで普通のケーキを買うことに。
じゃあ買って来るから洗濯ものやっといてね!と言いおいて、自転車で駅前に。
帰り道、自転車でいつもと違う道を回り道して通ってみた。こちらに越して来て2年近く過ぎたのに未だに細い路地の奥がどこに繋がってるのか分からないところがいっぱい。
狭い路地を抜けたら、へえ、ここに繋がってるんだ!なんて発見があったりして。
しかし・・・。
それから5分後。
家のチャイムを力なく押すアタシ。
「ゴメーン」
「どうしたのお母さん?」
「自転車で転んじゃった。」
「えー?大丈夫?」
「前かごに入れてたケーキが180度ひっくり返っちゃったの。誕生日なのにごめんね。」
「別にいいよ。食べられれば。それよりお母さん怪我しなかった?」
「うん、ちょっと腰がピリピリするけど多分平気。」
形が崩れたケーキを取り出してため息ついてるアタシに「この位たいしたことないじゃない。味に変わりはないし。」といって、打った腰を揉んでくれたムスメなのでした。
14歳おめでとう。アナタがムスメで良かったです。