7月中旬

  • 51「日暮し」上下
  • 52「秘密」
  • 53「古道具 中野商店」

日暮らし 上

日暮らし 上

日暮らし 下

日暮らし 下

面白かった〜!けど落ちのつけ方ていうかそこへの持っていき方にちょっとだけ不満も。でもどの登場人物も魅力的で宮部みゆきの時代小説の傑作と言われるだけのことはあるね。
秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

これも以前からなんとなく読みそびれてた一冊。映画化された時大雑把な設定は知っていて北村薫のターンと似たような話なのかな?と思っていたんだけど、より男性目線で書かれてて、生々しくって、痛々しくて、そこが受け入れられる人と受け付けられない人が出そうな話かも。ラストのどんでん返しっていうかまさに意外な結末に作者の黒い部分を見た感じ。アタシはこのラストで作品の深みがぐっと増したと思うけど・・・。
古道具 中野商店

古道具 中野商店

すっごく好きな小説。恋愛小説らしくない恋愛小説。一読しただけじゃ飽き足らず何度も何度も繰り返して読みました。登場人物が皆それぞれに不器用で、そこが愛しくもあるんだけど、ラストはこれ以外にありえないとは思いつつもやや唐突な印象もあって、もともと連載されてたものだからなのかな。例えばヒトミと家族のエピソードであるとかワンシーンでもラスに行く前に出て来てたら良かった?