ハリーポッター

どっちかっていうと否定的な意見も在りなので
これからハリポタ読むのを楽しみにしてる方は今日のアタシの日記は読まないほうがいいかもです。
でもアタシはハリーポッターはとても好きなのよ。

今日TVに訳者で出版社社長の松岡さんが出ていていろいろしゃべってた。
初版の二百数十万部が即日完売状態らしい。
まさか買えないなんてないだろうと気楽に考えてたらウチの近所の本屋では実際品切れです。
娘がすごく楽しみにしてたんでがっくりしてる。

最初に第一話を読んだのは娘が8歳の時で2〜3日で読んでしまったので
ちょっとビックリした。
娘は本嫌いじゃないけど、あそこまで長い話を読んだことなかったし
正直あの翻訳の文章って読みやすいとは言えないでしょ?
もともと松岡さんって通訳が本職で翻訳家じゃないし、
子供向けで優しい英語だって話だけど
そんなものこそ翻訳次第で印象大きく変わるじゃん。

アタシは英語がてんでダメなので英語版を読むことは多分ないだろうけど、
それでも翻訳小説はまあいっぱい読んで来て
(それこそ小学生の時読んだドリトル先生とか赤毛のアンとかからね)
これはないよねー。って思った部分が各所にあったし。
原文と比べてどうこう言う以前の問題として日本語としてどうなの?って。

一言でいって素人っぽい。英語力と文章書きとしての能力って別だからね。
もうちょっとマシな翻訳で読みたかったよ。
原作は面白いんだからさ。

水川書房の管理人さんはズバリと翻訳のセンスが悪いと言ってたけど、
そーゆー意見ってポピュラーなんだろうか?
ハリーポッターのファンサイトとかってなんかおっかなくて覗いたことないんだけど。
今日のTVでもファンの人のコスプレパーティーの写真が出てて
(松岡さんまで一緒にやってた)・・・正直ちょっと引いた。
アタシの過去から言ってそんなの言ったらいかんかもだけど、
あーゆーのが許されるのって10代までじゃない?
なんか批判的なこと言ったらたちまちすごい勢いで反論されそうな・・・。
お近づきにはなりたくないオーラが感じられました。



確かに読みにくい文章でしかもアレだけのボリュームなのに8歳の娘でも
一気に読んじゃうってのはそれだけストーリー展開が面白いんだよね。
ちなみに第二巻は読むのにもっと時間がかかってました。(2週間くらい?)
(これは読んだ人なら納得でしょう?)
三巻はすぐに読んじゃったけど、この時はもう4年生だったからね。

すごーく疑問なんだけど、松岡さんは旦那さんを無くして会社も潰れそうで
って時に原作に出会って熱意が認められて翻訳権を得たんだって話だけど、
熱意だけで翻訳権って取れるものなんだろうか?
大手の競合とか実際あったと今日も言ってたし。
交渉は当然代理人がしてたんだろうに・・・。
その辺が美談ぽく語られるのもなんか冷める。
本の値打ちとは別の次元の話されてもなー。

だいたいアレだけ売れててあの値段って高すぎないか?
今度のなんて税込みだと約4000円。一体どれだけ儲けてるんだろ?
他社と競り合ってよっぽど高い版権料でも払ったのか?
だから高い値段つけてるんだろうか?
とか下種なこと考えちゃうくらい。

今日のTVでも良い紙を使ってるから重いんです。とか装丁や表紙が美しくないとダメ・・・
みたいなこと言ってたけど、なんか言い訳ぽく聞こえたよ。
本国のイギリスでは子供のお小遣いで買えるペーパーバックスで
出てるのに・・・。
子供には1冊にすると重すぎるので前後巻に分けましたって。
大体子供が手に持って読むには重過ぎるんだもの。
そんなこと気にするなら最初からもっと軽装版にするべきだったと思わないのかしら?

アタシは大体本の値段って高くても納得できるのもなら文句は言わないつもり。
出版部数が少なかったらある程度の金額つけなきゃならないのも
翻訳ものが版権料の加減で高くなるのも判らないでもない。
でもさ、地道にコツコツと良い本を出版してきた会社がヒットを当てたって訳でもなく
もともと、松岡さんの亡くなったご主人は出版よりも社会活動の方に熱心で
亡くなる時に会社は潰してもいいって言ってたそうだし。
ハリーポッター出す前は出版社として実質殆ど機能してなかったのでは?
なんかレベルが低い気がしてしまう。
会社の大きさじゃなくて志つーか・・・。

文庫にも当分はなりそうにないよねー。
新しいのが出るたびに第一巻から合わせて買う人がいるから
全巻完結するまでは文庫化はないように思える。
あの会社って文庫化のノウハウとかもないだろうし、
どっかの大手に文庫の権利売るのも原作者とのからみでむずかしいんじゃないかな〜?
原作者との契約がどうなってるかわからないけど。

そして第5巻の本国版執筆が大幅に遅れてるのよねー。
ホントならとっくに出版されてなきゃいけないはずなのに・・・。
今日の松岡さんの話だと来春位には多分出て来年も同じ時期には
日本語版が出せるはずとか言ってたけど、どうなのかな〜?

書いてるうちに長くなって5巻も4巻並みのボリュームになるらしいとか。
いろんな伏線の整合性付けるのがこれから大変になるんだろうなー。
およそのプロットは出来てても実際書いてて変更する部分出てくるだろうし
最終話はもう書けてて金庫にしまってあるってのも出版の時には加筆が必要になるのでは?

基本的に読むのは楽しみではあるんだけど、来年も2巻分冊で3800円だったりしたら
ちょっと考えちゃう。
数年待てばブックオフあたりの100円コーナーとかに出そう。
とか思うのよね。
ベストセラーってどれもそうじゃん。
それに誤訳とか今回は印刷不良とかも言われてるし・・・。

これだけ売れるのは普段本をあまり読まない層が買ってるってことだよね。
確かにハリーポッターは面白いけど他にも面白いファンタジーはいろいろあるのだし。
日本のだったら荻原規子「空色勾玉」三部作だとか。

今荻原さんのサイトの昨日付けの日記を見たらハリーポッター好きの萩原さんもあの翻訳には批判的だったのね(笑)