BECK

観るべきか観ない方がイイのか?散々悩んで、不安を持ちつつやっと重い腰を上げて観賞。正直原作にかなり思い入れが強いので、自分を含む原作ファンから文句が出ないような映像化なんて出来るわけ無いじゃん。と思ってたからか(自分の中のハードルが低かった?)案外悪くなかった。
映画化のニュースを聞いた時点でグレイトフル・サウンドのとこまでやるんだろうなー。と思ってたので、まあそのとおりだったんだけど。てかそれ以外にやりようないよね。
なんにせよ、原作は相当なボリュームなので2時間ちょっとの映画に良く纏めたな。て感じ。
原作ファン的には文句言い出したらきりが無いし、まああれもこれもあるのだけど、とにかく出演者は皆頑張ってたのでは。キャストも良かったんだよね。斉藤さんがカンニング竹山(昔バンドやってたんだよね)だなんて!このキャスト思いついた人天才!佐藤のおばちゃんとか、その姉とか、蘭とかも合ってたと思う。真帆の忽那汐里ちゃんも可愛かった。英語巧いのは帰国子女だからなのね。
コユキの声?歌?のことだけど、この演出は事前に知ってたので、映画の演出上寒いことになってないか?心配だったのだけど、とにかく原作のビジュアル再現率が半端ナイ(コユキだけじゃなく、アレレ?と思ったのはヒロミちゃんくらい)のでさほどの違和感無く観られたような。

千葉の桐谷君が映画の初めの方でラップ対決をするとこで、あれれ?これではキツイのでは?て思ったけど、ライブシーンはなかなかの迫力。

ていうか、大体映画のライブシーンって昔はホントにお寒かったけど、最近のはずいぶんマシになったよね。アイデン&ティティとか少年メリケンサック、フィッシュストーリー なんかのアタシの好きなバンド映画はみんな出演者が実際に演奏してるのだけど、この作品はさすがに無理で、音は被せてるんだけど、はまってたんじゃん?フジロックのステージをそのまま使えたのも大きかったよね。

最初の映画化発表ではヒロ君が主演てことだったので、話を多少変えてくるのかな?て思ったんだけど、ほぼ原作通りなのでどちらかと言えばコユキが主演なんじゃ?てかBECKってバンドが主演。つー感じになってたと思うけど。その点では脚本も演出も正解でしょう。商業的な意味合いで水島ヒロ主演てことにしたかっただけだよね。
でも実際の映画公開時には向井君の方が人気が出ていたと言う皮肉つーか栄枯衰盛だよなー。映画館でも向井君のグッズだけが完売だったし、舞台挨拶の歓声も向井君が一番大きかったみたい。

ま、アタシは基本的に元々アイドル映画が好きなのでOKですが、原作ファンの中には気に入らない人も居るでしょうね〜。

レッチリやオアシスの曲も使いーの。フジロックにも協力してもらいーの。それなりにお金の掛かった娯楽アイドル映画なので、原作の熱気とかをそのまま期待してもそれは無理だけど、アタシはそれなりに楽しめたです。