時をかける少女のラストシーンってさ〜(ちょうネタバレ注意!)

時をかける少女 通常版 [DVD]

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前から書こう書きたいってずーっと思ってたのだけど*1、ちょうどTVでオンエアされたの又見たので。
千昭「未来で待ってる。」
真琴「うん。すぐ行く。走っていく。」
うわー、想いは時空を超える?このワンシーンがこの作品がタイムリープの形を借りた初恋ラブストーリーなんだってことを如実に表してるよね。
もちろんラブストーリーだからSFとしての骨格が弱くてもかまわないとは言わないけど、多少のツッコミどころは気にならなくなるだけの力があるつーか。
クリストファー・リーブの「ある日どこかで」なんかもそうだったけど、タイムリープは恋愛のせつなさを引き立てる為の手段であって、タイムリープそのものを見せる為の物語ではないんじゃないのかと。


そして、それと同時に、それまでの過去の失敗や欲望を満たす為にのみタイムリープを使っていた、(つまりずーっと後ろ向きだった)真琴が初めて未来に向けて踏み出す決意表明でもあるのよね。
青春と言う未成熟で不完全な時期に居る主人公が未熟ゆえにとんでもない間違いを犯してしまうのだけど、その過ちに気付く成長ストーリーとして、このラストは未来への前向きな希望に満ちてて素晴らしい!

これを会えるわけないじゃんとか、会えてもおばあちゃんでしょ。とか言うのはあんまりにもさびしいと思いますよ。いや違うな。そーゆう風にしか思えない人もいて、それはそれで良いとか悪いとかそんなもんじゃなく、ただ自分とは同じものを見ていても、見えてる世界が違う人達なんだろーなってことですよね。

そして、未来は変えられるものだから「絵が消失しないようにする」=「自分の望むような未来を自分自身で作る」ってことなのよね。主人公がメチャメチャポジティブで眩しすぎる。

かつての昭和版時かけでの芳山和子は深町君のことをただ待ってるだけって感じ?記憶は一旦は消されてしまうんだけど深層の部分でそーゆー意識がずっとあったはず。つかこの作品中の和子は記憶が戻ってるよね。原田知世版のラストで未来の再会のワンシーン(知世ちゃんはかなり不自然なボブのカツラかぶってたけど)があったから、一度は再会出来て記憶を取り戻してるんだよね。でも結局成就する事はない恋愛だったのかな?その辺のトコ色々想像してますが、あまり語り過ぎていないのがいいですね。皆が皆旧作を見てるわけじゃないものね。

もうひとつ、今回は未来から来た千昭の方に「待ってる」って言わせた平成版ストーリーは女子主導ぽく、かつ今が未来に繋がってるのだから今があってこその未来を良く表してると思うのでそこも良いな。

おまけで一緒に見てた現役女子高生の娘の反応。

  • 妹がちょう可愛い(ロリ趣味は母譲りなのだろか?ぎくっ)
  • タイムリープのシーンの映像がデジモンアドベンチャーにそっくり!(スタッフかぶってるんだろうか?>調べろよ。調べましたそのとおりでした。)
  • 真琴が千昭に対して「恋愛なんて!」って感じで始めは避けまくってて、後半で自分の本当の気持ちに気付くとこ、娘自身の実体験にか〜なり重なってるようでメチャメチャ感情移入してた模様。
  • 声当ててるのが声優さんじゃないトコにも反応してました。だから実写に近い感覚で見られたのかな?

*1:http://d.hatena.ne.jp/doukyoninday/comment?date=20070427#cたるみさんのトコのコメント欄に書こうと思ったんだけど長くなり過ぎたのと、書く時期を逃してしまった感があったのですが