こっちの方がタイプ

シュリーマン―黄金と偽りのトロイ

シュリーマン―黄金と偽りのトロイ

  • 作者: デイヴィッド・A.トレイル,David A. Traill,周藤芳幸,北村陽子,沢田典子
  • 出版社/メーカー: 青木書店
  • 発売日: 1999/02/01
  • メディア: 単行本
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シュリーマンが実は大法螺ふきの山師的人物だってことは過去にTV番組なんかでもやっていたのだけど初めて知った時はそれなりに衝撃があったかも。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20060623
猫猫先生が紹介している朝日新聞の書評も読んでて、この本読もう!と思ってたのにすっかり忘れてましたよ。
近所の図書館にはないけど検索してみたら府立図書館にはあったので取り寄せしてもらって読もうっと。


子供の頃の夢をかなえる為に努力して財産を作り、勉強を重ねてついに・・・ってよく考えてみたら出来過ぎなストーリーなわけで、

そうして最後に浮かび上がってくるのは、さまざまなコンプレックスや確執をかかえた、複雑な一人の人物である。学歴はないがアカデミズムにあこがれ、発掘の基本も十何カ国語をも独学で身につける才能のある人物、目的のためには労力をおしまない努力家、そして、結婚においても商売においても研究においても、ちょっと山師的なところのある、自己顕示欲の強い男。

子供の頃はシュリーマンの伝記とか読んでドキドキしましたけど、
今となってはこーゆう人間臭いつーか、ちょっとイタイ男の方が俄然好みなんだよなー。
もしも小説や映画にするんでもこっちの方が全然面白いと思う。