泣いたー！寝ずの番

例によってネタバレしまくりなのでネタバレ嫌な人は読まないで下さいね。

やー、これ映画化のことほんの一月くらい前まで全然知らなくて〜（疎過ぎる）
中島らもの原作は元々読んでて、結構好きなのだけど、まさか映画化されるとは！かなりびっくりしたってば。
だって放送禁止用語使いまくりだしさー。春歌大合戦だなんてホントに映像化出来るの？
と勝手に心配してたんですが、見事にやってくれちゃいましたよ。
全然ごまかさないでズバッと言わせちゃったり、歌わせちゃったり。
そいでもって下品じゃないのよね。
キャストに負うところも大きいんだと思うし（富司純子や堺正章なんて間違いなくマキノの名前があればこその出演よね？）、これが監督デビュー作品となったマキノ雅彦の資質もあるんだろうな。一歩間違うと鼻につきかねない気障なトコのある人だけど、今回は塩梅良くまとまってると思いました（随分とエラそうだなアタシ）
そいでもってラスト近くの合唱が一息ついたところでアノ歌を持ってくるとはー。
やだー！もー！泣けちゃうじゃん。俳優津川雅彦が映画監督としてマキノの名跡を継ぐことの決意表明のように思えちゃってならないんですが、そんな風に思うのはアタシだけなのかしら？（マキノ雅弘が子供の頃から好きなもんで）
映画タイトルのキーワードで見て回ったら他にも泣いたとおっしゃってる方が！http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20060410ねえ？泣けますよねえー。
本当はこの場面は別の歌が脚本で決まっていたところ、版権か何かの関係で使えなくて、監督の英断でアノ曲を持ってきたんですと。

しかしこの映画がスタートした時にはまだらもさんも吉朝さん（今回落語監修＆指導で名前を連ねてます）も存命だったのに・・・。

富司純子がイイのは言うに及ばず、高岡早紀が非常にエロエロでコミカルな役で出てて面白いです。木村佳乃はあっけらかんとし過ぎでちょっと物足りなく感じたなあ。彼女が死んじゃったで長瀬くんと演じたベットシーンは良かったんでエロスは持ってる人だと思うんだけど、それが引き出せて貰ってない感じ。
中井貴一はちょっと端正すぎる気もするけど悪くは無かったし、笹野さんも良かったー。岸部一徳はちょっと勿体無いような。もっと面白く出来たんじゃ？と一徳ファンは思ってしまうのでした。
カメオ出演の豪華ゲスト達はホントにタダ出てるだけ。何のひねりもなく、あ、出てるね。ってそれだけです。こーゆうのって日本映画の悪しき風習よね。

あ、日本映画チャンネルでマキノ雅彦の「私が好きな日本映画スペシャル」でマキノ雅弘の次郎長三国志の６と８と決闘高田馬場やるー！絶対録画しなきゃ！街道一の暴れん坊は森繁久彌が可愛いんだよねー。次郎長三国志は今年の2月に6部以降はニュープリントのがシネマヴェーラ渋谷でかかってたけど、どっちかなー。
ちゅーか全作品日本映画チャンネルか時代劇チャンネルで通しでオンエアして欲しい。日本人ならこれ見なきゃイカンよ！