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SPEED (The zombies series)

SPEED (The zombies series)

ゾンビーズシリーズ第三弾。今回は女の子が主人公。
南方熊楠萱野茂がすぐにわかる女子高生てちと特異過ぎない?と思いつつもここできゅきゅっと、この子が好きに。小説としては60点てとこだけど。
吉原御免状

吉原御免状

再読。隆慶一朗がこれを書いたのは62歳。シナリオライターとして長い経歴を持つ人だけど、小説家として出て来た時はあんまりすごくて圧倒されました。発表される作品ことごとく面白くて、本になるのを待ちかねてむさぼるように読んだものです。66歳で亡くなるまでわずか4年の執筆期間はどう考えても短過ぎる。亡くなられたってニュースを聞いた時は信じられなくってポカンとしてしまいました。もっともっと読みたかった!今回随分久しぶりに読み返してみたけど、やっぱり面白い。この世に生まれて来てこんな面白い小説を読まなかったら損!て思わせてくれる小説家ってそうそういるもんじゃないけど、アタシにとってはその筆頭に上げられる一人。次はかくれさとを読み返して、徳川家康も読もうと思う。
クララ白書〈1〉 (Saeko’s early collection〈volume.3〉)

クララ白書〈1〉 (Saeko’s early collection〈volume.3〉)

氷室冴子をリアルタイムで読むにはアタシはちょっと生まれるのが早過ぎたので通常とは逆バージョンでの後追いなんですよ。斉藤由貴主演の映画が面白かったので
恋する女たち (集英社文庫―コバルトシリーズ)

恋する女たち (集英社文庫―コバルトシリーズ)

が最初だったのかな?すてジャパ、海が聞こえる、北里マドンナ、あたりは読んでます。金の海銀の大地は最初の2冊だけ。てことでデビュー作というべきこれは未読だったのですが、いやー可愛いの!すっごいキュートな小説。心が洗われるような思いで読みました。アタシの青春はもうちょっとひねてて岡崎京子東京ガールズブラボーちっくで、あれはあれですごく楽しかったんだけど、こーゆー青春も普遍的に良いなあと。主人公が家族に手紙を書くとことかドーナツを作るなんてシチェーションはあしながおじさんへのオマージュも感じられるよね。
名門女子高の寄宿舎とか憧れの上級生とか、学園祭で上演される劇とか。この辺りはマリみてのルーツここにあり。て感じ。