最終話【子は鎹の回】

はあ〜。終わっちゃいましたね・・・・。
うーん、時間がもう少し欲しかったよねえ。
師匠が虎児を表向き許すわけにいかない理由がまったく解決されてないし、それでも良いんだ!って突っ走っちゃったってことなんだろうけど、それならそれで「協会がどう思っても関係ない!」てな台詞の一つが欲しかった気がする。ラストのシーンで客の中に小しん師匠も居て皮肉交じりに虎二のことを認めるような一言か、肯くだけでもぐっと印象が違って来たと思うんだけどな。他にも随所でもうちょっと丁寧に描いて欲しかったところがあったのが残念。2〜30分延長するのは無理だったのでしょうかね?
でもある意味クドカンらしからぬベタで浪花節なラストそのものに関してはこれで良いっていうか、これしかないだろうと思う。
何故そう思うかと言うとドラマの中の登場人物達が皆々そうであるように、このドラマを観ていた我々視聴者も山崎虎児という男を心から愛しちゃっているから、虎児が幸せになれないラストなんてありえないんだよね。そこまで観てるものに思わせるくらい魅力的な主人公だったわけで、それは演じた長瀬智也という俳優だけの力じゃなく、クドカンの脚本の力だけでもなく、周りで支えた脇の人達(脇と一言で言っちゃうのが勿体無いような個性的で魅力に溢れてる出演者ばかりだったのだけど)や演出、ドラマを作るに当たっての大勢の裏方さん達の力が全部合わさってのことなんだからさ。
こんな素敵に愛すべき主人公のドラマってなかなかあるもんじゃないんだから、話の筋がどうとかひねりが足りないとかはたまたひねり過ぎだとか、そういう瑣末なことはどうでも良くなるくらいに山崎虎児に入れ込んじゃったわけですよ。
もうね、山崎虎児に出会えたそのことだけで*1このドラマは素晴らしかったんですよ。うん本当に。
録画したのを又子供と観るんでその時もう一度感想を書くかも。

*1:しつこく繰り返すけど虎児が良いのは共演者や制作サイドの力もあってのことなんだから、長瀬君だけをマンセーしてるわけじゃないのよ