第3話「茶の湯」

大森南朋ファンとしては南朋たんがいっぱい出てて、それがなかなかに美味しい役で良かったんだけど、ドラマとしては1話2話に比べるとイマイチ感があったのは否めない。元々「茶の湯」ってすごく好きな話なんだけど、脚色するのは難しいかも。クドカン自身も「笑芸人」(高田文夫監修)で登場人物が少なくて単純な噺が脚色しやすいてなことを言ってたけどこれはそうとは言い難い噺だと思うし・・・。荒川良々ジャンプ亭ジャンプどん兵衛で同じ噺を演じても全然別物になってしまうところとかはなかなか上手く演ってたし、撮ってたと思うけど、「まずく(ヘタクソ)ても旨い(上手い)と思ってるやっていると観てる方もそうかなと思う」ってのは落語では良く言われる話だし、談師のそっくさんが客の中にいたり落語ファン狙い?と思うようなコネタは面白かったんだけどメインの部分がねー。
今回は特に岡田くんがメインのストーリーなのにちょっと・・・。このドラマでは現時点では断然長瀬くんの方が派手でわかりやすい役で、それと比べるとどうしても岡田君は分が悪いよね。それこそ、おぼっちゃんのワガママな道楽って言っちゃえばそれまでなわけだし。人にどうか評価されるか?よりも自分の好きなことやる。って直球のテーマは以前のクドカンだったら絶対こんなにそのまんまに描いたりはしなかっただろうな〜。「直球」って言葉が何度も出てくるけど案外クドカン自身が自分にそうツッコミ入れつつ書いてるのじゃないかしら?
来週は権助提灯だそうで、この噺は正妻とお妾さんの間を行ったり来たりさせられる旦那の噺なのだけど、これは演者の解釈によって正妻もお妾さんも悪気は全然ない善人でそれなのに図らずも旦那はキリキリ舞いさせられるのが面白いって噺ととるか、正妻とお妾さんが気を合わせて旦那を懲らしめる噺ととるか、はたまた正妻とお妾さんが妙な意地を張り合ってそれに振り回される旦那を笑う話とするかで全然別の噺になるんだよねー。この手の筋書きだけだとどうとでも解釈出来る噺ってのはクドカンの腕の見せ所なんじゃないかと、来週に期待。

追記:ちょっと思い出した小ネタ 
その1 良々が「朝はコーヒーしか飲まない」つってるのはコーヒーのCMやってるとこにかけてるの?
その2 どん太のTVを見て「泣き過ぎだよ」って言うどん兵衛探偵ナイトスクープでの西田局長の泣きキャラを知ってると余計楽しい。