第2話「饅頭こわい」

第2話も面白かったよ。元ネタの「饅頭こわい」ってのは主人公がやなヤツだから皆で企んで意地悪しちゃおうって噺なのにそれを人情噺に持っていったところが良いと思った。落語全般の基本テイストにある人の情と業ってのはクドカンの書くものにもあって、ていうか面白いドラマってそういうのを見せてくれるもんだよね。
若頭の花嫁役の娘が良いな!と思ったら真夜中の弥次さん喜多さん喜び組をやってる松本まりかちゃんだった。惜しむらくは詰め込み過ぎで前回は10分延長だったから良かったけど一時間に詰め込むには盛りだくさん過ぎで惜しいなあ。
まりかちゃんがどういう娘か最後の鶴瓶とのやり取りでただのキャピキャピしただけの女の子じゃない肝の据わりようがある程度は伝わって来たけどもうちょっと事前に何かしらのエピソードがあったら彼女に感情移入がスムーズに出来て虎二が演じる落語のリアリティが増したのではないかしら?
例えば両親に結婚を反対されてそれを説得するとこの回想シーンだとか。撮ってみたら長すぎて10分以上も切ったというのでそういうシーンもあったのかもしれないんだけど。

竜ニとどん太がケンカばっかりしてるようで実はお互いを思い合ってることがわかったのはすごく良かったんだけど。凡庸な脚本家だったらどん太の話をメインに据えてしまうだろうにあえてそっち1本にしないでまりかちゃんを出して来てもう一つ押してるとこはすごく良いと思うのでもうちょっと時間があったらもっと傑作になったんじゃないかと思って惜しい。
まりかちゃん順レギュラーで引き続き出てくれると良いんだけどなー。どん太を女子高生仲間と一緒に追っかけするシーンとかあると嬉しいかも。