教師に薦められた本

本の話題はあえてこっちの日記ではあまり取り上げないようにしているんですけど、それは書いてるヒマがあったら一文字でも読む方に回したい活字中毒者なので。それに本棚を見られるのはトイレを見られるより恥ずかしいって言ってたのは誰でしたっけ?アタシも同じ感覚があって読んでるもののことって書ける本と書けない本があるですよね。
id:yukattiさんのところ経由で国語教師に薦められた本・作家の話題はとても興味深く読ませていただきました。id:yukatti:20040121#p1
しかしあまり昔のことだからなのか国語の先生に薦められた本ってほとんど記憶に残っていないのですよね・・・。
太宰と三島くらいかなあ・・・。
高校の社会の先生が若くて熱血な人で自分が読まれた本のことをつらつらと語られたのはとても印象深いんですけどね。三浦綾子の氷点、有吉佐和子の紀ノ川や非色、遠藤周作の沈黙、島崎藤村の夜明け前などのストーリーを授業を潰して延々熱く語られたのは良かったことなのか・・・。(ダイジェストでラストまでの筋書き全部ってのは・・・少々苦笑)
高1の時の現国の先生は講師で授業のみに来ておられた方で正規の学校職員ではなかったのですが、本当は古典が受け持ちたいのに・・・って希望を持ってられて、当時のアタシは源氏物語が大好きで口語訳で入手出来る物は全て&原文、から研究書(池田弥三郎だとか・・・)、源氏をテーマにしたミステリーに至るまで読み漁っていたので個人的に本の貸し借りをしたり、まだ若い先生でしたからお互いどんな本を読んでるのかなんてことをプライベートで話し合ったりしてました。「ちきしょー!古典の授業やりたいんだけど、空きがなくて・・・」なんて良くぼやいてましたっけ。でも「この本を読むといいよ」みたいなことを言われた記憶は全くなくって、お互い自分が読んで面白かった本のことは喋っていたと思うんだけど、自分のことで精一杯で相手がどうこうってところまで意識が行っていなかったなんだなあって思います。
この先生とは本当に意識や思考パターンに近いものがあって(彼の作るテストの問題はいつでも何を答えさせたいのかがすぐに理解出来ておかげで国語の成績は飛躍的に上がったけど、次の学年になって担当が替わるとガクンと落ちたっけ)お互い本能的に同族意識を持ってたと思うんですけど、若い男性の教師であったことだとかがなんだかハードルになっていて、別の中年の教師に「君は○○先生のお気に入りなんだね」と、やや揶揄的に言われたこともありました。向うも「特定の生徒と個人的にあまり親しくするのは誤解を招くうんぬん〜」な注意を受けたらしく、徐々に疎遠になってしまったんですけど、教師と生徒でなければ、良い読書友達(もちろん向こうが先輩なんですが)でいられたのでは?って今も思ったり・・・。ははは!暑苦しい自分語りしてしまった・・・。