ジェームス山の李蘭

樋口修吉のデビュー作を今頃読む。
文庫の解説を阿佐田哲也が書いていてこれが又上手いんだな。
阿佐田哲也は本当に上手い。
麻雀放浪記を又一気読みしたくなってきた。

ジェームス山の方ももちろん面白い。
阿佐田哲也が言うようにこれは読み手によって好き嫌いがハッキリ別れる小説だろうけれど。

ふと思ったこと一条ゆかりの「正しい恋愛のススメ」はきっとこの小説を読んで書かれているよね。
主人公の少年ジゴロがはじめての上玉の客に酔い過ぎて〜なんてシーン読んでたらあのマンガが浮かんできたので。
非難とか盗作とかじゃなくて上手く取り込んでるなあって思ったんだけど。「正しい恋愛のススメ」も最近の一条ゆかりの作品では特に好きな話。