大江戸りびんぐでっど

10月の公開時に観そびれてしまったのでなんばパークスシネマで今月16日まで上映してるの駆けつけました。
下品だとか何とかいろいろ辛口の評価は聞いてたので、まあこんなものかなと。多分クドカンの狙いとしては一流の歌舞伎役者に砕けた今風の軽い口調で喋らせることで面白みを出そうとしたんだろうけど、そこが充分成功したかどうか?実際に歌舞伎を観てると、要所要所でそういう砕けた口調で役者が喋ることでドッと客が湧く。ってのは良くあることだけど、それは要所要所で決めるべきところは決めてるからこその面白みなんで、ちょっと勘違いしちゃったのかなー?てのは思ったかな。タイガー&ドラゴン的な情に訴えて泣かせる話にしとく方が無難だったんじゃないのかしら?
でもゾンビの登場シーンは生で観たら相当にインパクトはあったよねきっと。
上品な伝統芸能化した現代の歌舞伎をぶち壊そうとしたのはある意味正解なんだけど、きっとそれを期待されてるとクドカンも思って気張りすぎちゃったのかなあ?
無難な路線じゃなくあえてこーゆーのをやってのけるとこはやっぱ支持するべきかな。ラストがこれで良いのか?的な批判をいくつかネットで読んだけど、このなんだか良く判らないラストこそ実に歌舞伎的で良いんじゃないかとアタシは思ったけどね。
三津五郎さんはやっぱりぶっ飛んでた。これが在ったからうぬぼれ刑事の教授役が実現したんだよね。