トンデモな人

高橋克彦の「あやかし」を読了。
分厚い本読んでると安心するアタシ。
前半のおどろおどろしい恐怖感は描写はかなりなもの。
これは久々に当りのホラーかと思えば
後半は例によっての高橋ワールド。まあこれは好き好きかと。
ちなみにアタシは嫌いじゃないです。

高橋克彦のすごいとこは本気でノストラダムスとか信じちゃってるってとこで、横尾忠則と対談して横尾氏がチャネラーであるって話に本気で感動してたりするのってすご過ぎ。
本気で信じてる人のパワーにはかないませんわ。
1999年の終焉を本気で信じてたみたいなんだけど、そのことを今はどう思ってるんだろ?

高橋克彦の面白さは超常現象を本気で信じてる人が小説の形を借りて書いた妄想ワールドの面白さなんだけど、その妄想のグレードはかなりのものだと思います。

尋常じゃなく玉子が大好きだったりと、しごく幼児性が高い(言い方替えればピュアってこと?)のもさもありなんって感じよね。

彼がエッセイでも書いている10代の頃のヨーロッパ旅行で来日前のビートルズに実際に出会う話も高橋克彦の幼児性や妄想力のパワーを日頃垣間見てると、アタシは半信半疑なんですが。
「あやかし」ではそのビートルズのことも発端に出て来ます。時代背景の描写で本筋とは関係ないのでこれはネタバレじゃないよね。