猿之助
NHKに出てたの見てた。
長島一茂が司会のトーク番組。
猿之助は若い頃よりもあくが抜けて良い感じになって来たなあと思う。
スーパー歌舞伎と銘打って新しいことをやり始めた時は
それこそステージでジュリーのTOKIOを歌い踊ったりとかもしてて
そこまで若い人に媚びるようなことってどうなんだろ?
なんて風に思ったりしたこともあった。
だけど考えてみたら本来の歌舞伎ってのは
雑多な民衆の為の娯楽だったんだし、
その時々の最新流行を取り入れて作ってたものだったのよねね。
いや流行を作っていた部分も大きかったんだから。
けしてよそ行きの着物を着てシナシナと
気取って行くばっかりのものではなかったはず。
もちろんハレの場ではあったんだし、
この日のために新しい着物を作る人もいたんだけど。
伝統芸能って括りになってるのがさ、違うと思うんだよなあ。
歌舞伎の語源の「かぶく」「カブキ者」ってのは突拍子も無いくらい
とんでもなく人とは違う変わったことを意味してたんだし。
歌舞伎って本来最高のエンターテーメントだと思うのよ。
芸術ってより娯楽。
それを本気でやるのがカッコいいし、気取ってる「お芸術」の方が
上等なように思うのもおかしな話だよね。